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論理的に考える前に・・・前提条件を準備しよう [院長雑感]

マッキンゼーなどに代表されるコンサルグループなどで使われる
ロジカルシンキング(論理的思考)を深める2つの質問がある
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「だからなに?(So what?)それはなぜ?Why so?)」
問題点を掘り下げるためには、この2つの質問が大切です。

私はよく使ってしまう言葉であるが、かえって反発を食らうことがある笑
痛い目を見るのだ。スタッフから総スカンを喰らいかねない。
どんな場面かというと、「スタッフ勉強会」だ。

普段からカミさんには「偉そうだ」と言われる。
わかりやすく丁寧に話そうとすればするほど、そうなる。
何か問題が生じるとこの考え方をすれば、真の問題点に到達しやすく
歯科医療においても、結果を出すためには当然便利な思考方法た。

実際に臨床の問題点を深く掘り下げるためにはよく使われる。
ケースプレゼンテーションは問題解決を図るために

題名
緒言
基本情報
問題点の抽出
診断
治療方針・治療計画
実際の治療
再評価
まとめ・今後の課題

症例検討では、科学的根拠に則り治療を行い再評価することをしているため
起きている問題に対し「だからなに?」「それはなぜ?」と繰り返すことにより真の問題点を抽出し、その問題点の本質を捉えるトレーニングになる。

しかし、論理的な考え方は時には相手を追い詰めてしまうこともあり得る。
スタッフたちは、個人差が大きく
・自信満々で発表するスタッフから
・言われたから仕方なく発表するスタッフ
・発表しないスタッフ
院長である私たちの立場から意見を言われるとどうしても、萎縮してしまうようだ。
ロジカルシンキングをすることによって物事を単純化していくメリットが存在する反面

ロジックには限界も存在するし、自信がない状態でロジックに話を進めていくと追い詰めてしまうことにもなる。

前提条件が必要になる
「目の前の相手にとっての価値基準」が最も重要になる。
それは、スタッフ自身が最も満足する結果を生み出すこと。
それは「患者さんにとって最も良い結果を出すための方法」
スタッフも満足し、患者さんも満足する結果だ。

それはロジックでは計り知れない。
「不安な感情、こうなってたらいいなあという希望、こうなりたいという願望」
そこを十分に聴き切ることによって
あくまでも、できるだけだれもが納得できる本質的な考え方を持って
お互いがお互いに、相手が対等に「自由」な存在であることを認め合うこと
承認をすること
いわゆる
「自由の相互承認」が前提になっていることをいつも考える。

ロジックで頭が固くなりすぎてしまうと、自分の正義を振りかざし
相手のことを考えず、「俺は間違ってない」と大義名分を振りかざしてしまう。
そうすると暴力にしかなり得ない。

論理的に物事を考えることは、とっても大事ですが
誰もが納得できる本質的な考えを持って、互いを認め合う前提条件を無視して、論理を通すことは非常に危険なことであることをよく体験する。
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