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歯周基本治療と歯のクリーニングの違い [歯科]

歯周治療の原則は,歯周病を引き起こした原因および増悪させた因子を解明し,除去することである.

その中に、歯周基本治療という概念があります。

 

歯周基本治療は,

歯周病の病因因子とリスクファクターを排除して

歯周組織の炎症を改善し,

その後の歯周治療の効果を高め,
成功に導くための

基本的な原因除去治療である.


それゆえ,治療に際しては

歯周病の病因因子とリスクファクターを明確にして,

さらに,

全身的問題と患者の生活習慣を含む患者背景も考慮する必要がある.

そのためには,医療面接(問診)や医科との連携が大切であり,
医科の検査データを十分に理解しておく必要がある.
これらの結果に基づいて診断し,

原因を除去するための治療計画を立案する.

歯周病に対する感受性は,歯周治療の期間に影響を与える.

また,全身状態の把握は,歯周治療への反応性のみならず,歯周病の全身への影響を予測するためにも大切である.

2022 歯周治療のガイドラインより

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歯周基本治療の本質は、口腔内の健康を維持し、歯周病の予防や管理を行うことです。歯周基本治療は、歯周組織(歯肉、歯槽骨、歯根膜)の健康を回復し、歯周病の進行を抑制するために行われます。その本質は以下の点に集約されます:

  1. 予防と管理: 歯周基本治療は、歯周病の予防と管理を目的としています。歯周病は歯周組織の炎症や破壊を引き起こし、歯を失うリスクを高めます。歯周基本治療によって、歯周病の進行を抑制し、口腔内の健康を維持します。

  2. 基本的な手段: 歯周基本治療には、歯石の除去、スケーリングやルートプレーニング、口腔衛生習慣の指導、定期的な歯科検診などの基本的な手段が含まれます。これらの手段は、歯周病の進行を防ぎ、歯周組織の健康を回復するために不可欠です。

  3. 口腔内の健康維持: 歯周基本治療の本質は、口腔内の健康を維持することにあります。歯周病は口腔内だけでなく、全身の健康にも影響を及ぼす可能性があるため、口腔内の健康を維持することは重要です。

  4. 個々のニーズに合わせたカスタマイズ: 歯周基本治療は、患者の個々のニーズや状態に合わせてカスタマイズされます。患者の歯周組織の状態やリスクファクターに基づいて、適切な治療計画が立てられます。

総じて、歯周基本治療の本質は、口腔内の健康を維持し、歯周病の予防や管理を行うことにあります。歯周基本治療によって、歯と歯周組織の健康が維持され、患者の口腔機能と生活の質が向上します

 


歯周基本治療の目的

歯周基本治療の主な目的は、以下の点を達成することです:

  1. 歯周病の進行を止める: 歯周病は歯肉や歯を支える組織の炎症によって引き起こされます。歯周基本治療は、炎症の原因である歯石や歯垢を取り除き、その進行を停止させます。

  2. 歯周組織の健康を回復する: 歯周基本治療によって、歯肉や歯を支える骨の健康を改善し、再び正常な状態に戻すことが目指されます。

  3. 歯を保護する: 歯周病が進行すると、歯が抜け落ちる可能性が高まります。歯周基本治療は、歯を支える組織を健康に保ち、歯を保護することで、歯の喪失を防ぎます。

  4. 患者の口腔衛生を改善する: 歯周基本治療には、適切な口腔衛生の指導が含まれます。患者には、正しい歯磨きや歯間清掃の方法を教え、口腔衛生習慣を改善することが重要です。

これらの目的を達成することによって、歯周基本治療は歯周病の管理と予防に効果的なアプローチを提供します。


 

 

歯周基本治療とクリーニングは、口腔内の健康を維持するために行われる歯科治療の異なる側面を指します。以下にそれぞれの違いを説明します:

  1. 目的:

    • 歯周基本治療: 歯周基本治療の主な目的は、歯周病の進行を止め、歯周組織の健康を回復することです。歯周基本治療には、歯石の除去、スケーリングおよびルートプレーニング、歯肉の手入れや管理などが含まれます。
    • クリーニング: 歯のクリーニングは、主に歯石や歯垢の除去、歯の表面の滑らかさを回復するポリッシング、および歯周病のリスクを軽減することを目的とします。定期的なクリーニングは、歯周病の予防や口腔内の清潔さを維持するために行われます。
  2. 対象:

    • 歯周基本治療: 歯周基本治療は、歯周病の進行が見られる患者や歯周病のリスクが高い患者に対して行われます。歯周基本治療は、歯周病の初期段階から進行した段階まで、病状に応じて異なる範囲で行われます。
    • クリーニング: クリーニングは、歯石や歯垢の除去、歯の表面の滑らかさを回復するために、一般的な歯科検診や予防歯科の一環として、一般の患者に対して定期的に行われます。
  3. 種類と範囲:

    • 歯周基本治療: 歯周基本治療には、歯石の除去、スケーリングおよびルートプレーニング、歯周組織の手入れや管理など、歯周病の治療や管理に関連するさまざまな治療法が含まれます。
    • クリーニング: クリーニングは、歯石や歯垢の除去、ポリッシングによる歯の表面の滑らかさ回復、およびフッ素処理などが一般的な治療範囲です。

総じて、歯周基本治療は歯周病の治療や管理に焦点を当てた包括的な治療法であり、クリーニングは歯石や歯垢の除去や口腔内の清掃を目的とした予防的な処置です。


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日本臨床歯周病学会関東支部2024年4月14日 支部例会 会員発表   [歯科]

関東支部の仕事をして10年

自分の臨床を外に向けて発表するのは、これが初めてです。

思えば、ようやくここまで来たものだ


自分の仕事を

外に向けて発信することは

控えていたのですが


ついに学会で発表することになりました、、、

常々、学会での発表を見る機会があるたびに

こんな仕事ができるようになったらいいなあと


地道に足を踏み出し続けた結果であると実感しました

登山をし、前を向いて

一歩、そして、また一歩と着実に足を踏み出した結果


思ったらだいぶ上まで上がってきたなあと

後ろ振り返ると、思うことありません?

そんな感じです。


外に向けての発信

目の前にいる相手との関わり。

今回の学会での発表を通じ様々なことを学び


また、明日からの仕事に

全力を尽くしていこうと思います。


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本質と現象、部分と全体、現在と未来 [歯科]

チャットGPTで調べてみた


本質と現象、部分と全体、現在と未来は、哲学や科学の概念として重要です。それぞれの対比について簡単に説明します:


  1. 本質と現象:

    • 本質(Essence)は、物事の本来的な性質や特性、根源的な存在のあり方を指します。これは物事の内面的な側面や本質的な属性を表します。
    • 現象(Phenomenon)は、物事が外部に示す外観や出現する形象、観察される表面的な特性などを指します。これは物事の外面的な側面や現れを表します。
    • 本質と現象の間には、しばしば本質が隠れている現象があります。本質を理解するためには、現象の背後にある本質的な要素を探求する必要があります。
  2. 部分と全体:

    • 部分(Part)は、物事を構成する要素や一部分を指します。これは物事を分解したときの個々の成分を表します。
    • 全体(Whole)は、部分が統合されて形成される総体や完全なものを指します。これは物事の総体的な存在や統一された構造を表します。
    • 部分と全体の関係は、物事を理解する上で重要です。全体を理解するためには、その構成要素である部分を把握することが必要です。
  3. 現在と未来:

    • 現在(Present)は、現時点での時間の瞬間や状態を指します。これは過去と未来の中間地点と考えられます。
    • 未来(Future)は、まだ到来していない時間の段階や出来事を指します。これは現在の後にある時期や状態を表します。
    • 現在と未来の関係は、人々の行動や決定に影響を与えます。現在の行動が未来の結果に影響を与えるため、未来を考慮して現在の選択を行うことが重要です。

これらの概念は、哲学的な問題や科学的な探求において広く活用されています。物事の本質や全体性、時間の流れなどを理解する上で、これらの対比を考慮することが重要です。


 


以上がチャットGPTからの引用です


 


この言葉を使う上で重要なことは「バランス」


どちらが優れていると言うことではなく


物事を捉えようとする際は、この二つの対比を考慮することが大切と言うことなのかな?


本質と現象


  1. 現象(Phenomenon):

    • 例えば、葉が木から落ちる、水が沸騰する、人が笑うなどの出来事が現象です
    • これらの現象は、日常的な経験や科学的な観察によって捉えることができます。
  2. 本質(Essence):

    • 例えば、人間の本質には理性や感情、意識などの心的な特性が含まれます。
    • また、物質の本質にはその物質が持つ分子や原子の構成や性質が含まれます。

 


起きていることを観察し、本質を見ようとすることが大事なんだな


 


 


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ソアビル歯科通信 [歯科]

こんにちは、ソアビル歯科医院の院長鈴木です。

 

3月の休日は、

 

名古屋での勉強会への参加に始まり、

 

臨床歯周病学会の理事会、

 

包括歯科臨床学会のzoom会議、

 

総務委員会のzoom会議、

 

横浜での勉強会合宿、

 

情熱会に参加し、

 

 

普段の診療後は4月の臨床歯周病学会での発表の準備に追われる日々を過ごしていました。

 

あまりの激務に加え、

 

学会発表の準備をするにあたり禁酒をしました。

 

そして禁酒の効果は、

 

睡眠の質を向上させ活動の幅を広げました。

 

1日を全力で過ごすと夜の10時から11時になると眠くなり、

 

十分な睡眠と共に朝の5時から6時に起きるといった生活リズムの良い変化を引き起こすことができました。

 

そして、ソアビル歯科医院は4月から新たなテーマを設定します。

 

 テーマ「質の高い人生は、口の健康から」「真の患者利益の追求」

 

真の患者利益とは。。。一体どういうことでしょうか???

 

痛いor痛くない が重要なのでしょうか?

 

 

真の患者利益とは・・・

 

患者さんが生涯自分の歯で食事をし、

 

おしゃべりをし、

微笑むことができる人生を全うしていただくことです。

 

そのために、

 


私達はその様なゴールに向けて、

 

歯科医療のあり方を再構築しなければなりません。

 

 

EBMに立脚した臨床

 

②歯科医師・歯科衛生士としての確かな知識や技術

 

③継続的なバイオフィルムの破壊と除去のできる診療システム

 

④患者さんの理解と継続的な来院

 

 

医院だより2024年4月号(1,2,3,4).jpg

 


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御礼 [歯科]

昨日は、発表の時間を作っていただき
また、発表されていただき、かつフィードバックをいただき本当にありがとうございました
熱田先生、突然のフリにうまくディスカッションにもちこめさすがです。
発言していただいた先生方も、ありがとうございました。
患者初診時2014年は、私が初めてプレゼンした年でした。2024年の現在、初プレゼンから10年。なんとか形になってきたように思えます。患者さんとの信頼関係は構築できている自信はあるのですが、振り返ればまだまだ反省点ばかりです。
10年前は、インプットはたくさんできていたのですが
アウトプットがほとんどできてませんでした。
当時は14年目(37歳)、年は山口先生と同じ、経験年数は、現在の鈴木コーキ先生の年代。
この世界に飛び込み、初めての発表なんでスライド作りもままならない状態でした。今思えば、かなり恥ずかしい発表であったことが容易に想像できます。
自分の行った治療を振り返り、意見をいただくことは時には傷つき凹むこともありますが
「目的や信念」を持ち続けることで、客観的に振り返り、再評価することで少しでも患者さんに良い歯科医療を提供できるようにすることが人の体を触る医療者としての姿勢で大事なところではないのかなと痛感しております。
皆様からのフィードバックをいただき、修正をかけ
もう少しまとめて、次の予演会にすすめることができそうです。何度もやってますが、完璧にはならないもんですね。
文字の位置ずれや、学会に使う文字
、表現を修正し4月に向けてやります。何か気づいたことがありましたらコメントください。
よろしくお願いします

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